戦後初めての政権交代で、いま政治も行政も大きく変わろうとしています。教育の分野では、直ちに実施する政策として、高校の無償化と学力調査の抽出調査の具体化に向けた作業が進められています。これに続いて、平成23年度の実現を目指して、免許更新制の廃止と6年制教員養成課程への転換が検討されていますし、さらには、地方教育制度の抜本的改革も改革のロードマップに上がっています。
教育の質を向上させるために教育改革を行うことは必要ですが、政権が代わったからといって、始まったばかりの施策を廃止するようなことはいかがなものでしょうか。昔から「教育は百年の計」といいます。教育政策の舵取りは、長期的な展望に立って慎重に行ってほしいと願っています。
自己統制力は、自ら自分の欲望・感情・行動を統制、制御する力です。これには我慢するという抑制的な面と努力を持続するという促進的な面があります。これは昔から自制、克己、自律として重視されてきましたが、特に今日、自主性・個性尊重の行き過ぎから、甘やかしの教育となり、自己統制力の欠如によると思われる問題行動が増加し、この力の育成が教育の大きな課題となっています。
この力を育成するには、まず規則正しい生活をさせ、困難に出会っても努力して、それを乗り越える我慢強さ、忍耐力を養うことが大事です。具体的には、自ら目標を設定し、自分の行動を監視し、その結果を評価し、自ら賞罰を与え、行動を調整する習慣をつけることが大事です。
全販協では、法人制度改革を受け、新しい法人に切り替えるための準備が法人化実行委員会を中心に熱心に進められている。今まで、全販協は人格なき社団として運営してきたが、今回の法人制度改革を受け、「一般社団法人」として法人格をもち、その活動を強力に進めることにしている。全販協に結集している都道府県協会も、この機会に「一般社団法人」に切り替える研究もしていくべきであろう。
法人格をもつということは、社会的にも権威をもつことになり、教育委員会や小・中学校長会等との関係の上でも大変役立つことになるので、法人化を実現したいと考えている。新しい年はその意味で業界の再スタートとなるので、実現に協力してほしいと願っている。
〜図書教材新報vol.56(平成21年12月発行)巻頭言より〜
◇バックナンバー◇
販売店としてのコンプライアンスについて/清水 厚実 〜「図書教材新報vol.55」より〜
知識を考える/辰野 千壽 〜「図書教材新報vol.54」より〜
父母は習慣の教師なり/菱村 幸彦 〜「図書教材新報vol.53」より〜
ものさし こころざし/杉山 吉茂 〜「図書教材新報vol.52」より〜
若手教員の指導力の向上/佐野 金吾 〜「図書教材新報vol.51」より〜
文字・活字教材と映像教材の間/新井 郁男 〜「図書教材新報vol.50」より〜
ソフトな発想での教材作り/川野邊 敏 〜「図書教材新報vol.49」より〜
図書教材の著作権の尊重を/清水 厚実 〜「図書教材新報vol.48」より〜
メタ認知を活かす/辰野 千壽 〜「図書教材新報vol.47」より〜
学びて思わざれば/菱村 幸彦 〜「図書教材新報vol.46」より〜
これからの教材への期待/杉山 吉茂 〜「図書教材新報vol.45」より〜
各団体代表者年頭所感 〜「図書教材新報vol.44」より〜
「学習習慣の確立」をはぐくむために/佐野 金吾 〜「図書教材新報vol.43」より〜
言語力はスポーツにも重要/新井 郁男 〜「図書教材新報vol.42」より〜
教材作成「転換の年」/川野邊 敏 〜「図書教材新報vol.41」より〜
成果挙げる幹事会の活動/清水 厚実 〜「図書教材新報vol.40」より〜
読解の方略を生かす/辰野 千壽 〜「図書教材新報vol.39」より〜
いよいよ英語教育が始まる/菱村 幸彦 〜「図書教材新報vol.38」より〜
新しい学習指導要領に思う/杉山 吉茂 〜「図書教材新報vol.37」より〜
新学習指導要領の告示と教材/佐野 金吾 〜「図書教材新報vol.36」より〜
「臭い」をどう教材化するか/新井 郁男 〜「図書教材新報vol.35」より〜
「教材作成」二つの視点/川野辺 敏 〜「図書教材新報vol.34」より〜
先生との絆を大切に/清水 厚実 〜「図書教材新報vol.33」より〜
各団体代表者年頭所感 〜「図書教材新報vol.32」より〜
授業の媒体を生かす/辰野 千壽 〜「図書教材新報vol.31」より〜
「理念」は間違っていない/菱村 幸彦 〜「図書教材新報vol.30」より〜
PISAの試験が求めているもの/杉山 吉茂 〜「図書教材新報vol.29」より〜
「児童・生徒一人ひとりの学習状況に応じた教材の開発」/佐野 金吾
〜図書教材新報vol.28より〜
教師対象教材の開発/新井 郁男 〜図書教材新報vol.27より〜
「教材の多様化」への対応/川野辺 敏 〜図書教材新報vol.26より〜
福利厚生に共済制度の活用を/清水 厚実 〜図書教材新報vol.25より〜
改めて学習効果の転移を考える/辰野 千壽 〜図書教材新報vol.24より〜
遅れるのはやむを得ないが/菱村 幸彦 〜図書教材新報vol.23より〜
教科書使用の自己評価と他者評価/新井 郁男 〜図書教材新報vol.22より〜
基礎の基礎としての読書教材/川野邊 敏 〜図書教材新報vol.21より〜
各団体代表者年頭所感 〜図書教材新報vol.20より〜
出版社、販売店相互の信頼大切に/清水 厚実 〜図書教材新報vol.19より〜
家庭学習のすすめ/辰野 千壽 〜図書教材新報vol.18より〜
“流行り言葉” の教育論/菱村 幸彦 〜図書教材新報vol.17より〜
本・図書・書物・書籍考/新井 郁男 〜図書教材新報vol.16より〜
改めて基礎・基本教材を考える/川野邊 敏 〜図書教材新報vol.15より〜
教材の活用で学力の向上を/清水厚実 〜図書教材新報vol.14より〜
習熟度別指導を生かすには/辰野千壽 〜図書教材新報vol.13より〜
ユニークな日本教育論/菱村幸彦 〜図書教材新報vol.12より〜